ベック

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ベックについて

ベックは1990年代初めから明らかに独自の道を歩み続け、スラッカーポップの因習打破主義者からジャンルの壁を越える長老のような存在へと成長を遂げた。1970年生まれのベック(本名Beck Hansen)はニューヨークのアンチフォークシーンで音楽活動を始め、ロサンゼルスへ移住したことでヒップホップにインスパイアされたサウンドを取り入れるようになる。その組み合わせによって生まれたノリが良く、それでいてシュールな「ルーザー」は、カレッジラジオの風変わりな曲から、1994年を代表するシングルの仲間入りを果たすほどのヒット曲となった。その後もベックは長年にわたり「ルーザー」がもたらしたあらゆる期待にあらがうことで知られるようになり、1994年の『One Foot In the Grave』ではインディーのルーツに立ち返り、続く1996年の野心的な『Odelay』では過激主義者になり、2年後の『Mutations』ではボサノヴァとブルースを探求し、翌年の『Midnite Vultures』ではグルーヴを満喫してみせた。その間彼のハイエナジーなライブはロラパルーザの語り草となり、人目を引くミュージックビデオはMTVの定番であり続けた。2002年には削ぎ落したサウンドの『Sea Change』をリリースし、内省的なこのアルバムは皮肉屋と称された過去を持つ人物の繊細な一面をあらわにしたことで高く評価された。その後のベックはポップの探究者に落ち着き、木漏れ日の差すような「Girl」(2005年)、爽やかな「Gamma Ray」(2008年)、スタジアム向けの「E-Pro」(2005年)といった優れたシングルを続々とリリースし、フックに満ちたアルバムの数々を支える曲を生み出した。2012年に楽譜集としてリリースされた『Song Reader』と、『Sea Change』時代の穏やかなヴァイブスを想起させる『Morning Phase』(2014年)では、優れた曲作りの腕前をさらに際立たせた。2010年代が進行する中、ベックは金のかかったポップから借用したアイデアを取り入れ、自身のアルバム『Colors』(2017年)と『Hyperspace』(2019年)でPharrell Williamsやグレッグ・カースティンなどのプロデューサーと共作したが、彼をオルタナティブロック界有数の息の長いスターに成長させた幅広いアプローチが失われることはなかった。

出身地
Los Angeles, CA, United States
生年月日
1970年7月8日
ジャンル
オルタナティブ

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