子育てのための1年間の休業を経て届けられた復帰作。1曲目はパット・メセニーとライル・メイズの曲をカバーした"It’s for You"。原曲はリリカルなインストナンバーだが、そのパット・メセニーも参加したセッションの中で矢野がスキャットの延長のようなさりげなさで至極シンプルな歌を付けているのが印象的だ。このオープニング曲と同じく、チャーリー・ヘイデンとピーター・アースキンが参加した"ほんとだね。 (It Will Take A Long Time)"や、"かぜのひきかた (How To Catch Cold)"では、独特の歌唱はそのままに、本格的にジャズへと回帰している。そんな中、"しんぱいなうんどうかい (Field Day)"、"みのりのあきですよ (Autumn Song)"など、糸井重里の作詞による楽曲がアルバム全体の雰囲気を和らげている。
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