スタッフメモ こちらを険しい表情でにらみつけてくるアルバムジャケットの少年は、デビューアルバム『Boy』で佇んでいた少年の数年後の姿だ。こうして実際の少年の成長の過程を刻んだ初期の3作品は俗に「少年3部作」と呼ばれ、本作はその最後の一作となる。サウンドは目覚ましい成長を遂げている。魂の叫びと称するにふさわしいボノのシャウト、ジ・エッジのどこまでもクリアで確信に満ちたエモーショナルなギター、そしてスタジアムを興奮で満たすことを早くも宿命づけられた、緩急自在のダイナミクス。1980年代前半、ギターロックバンドとしてここまで力強く歩んでいったアルバムは、本作をおいて他にない。ここからU2の怒涛の快進撃は始まった。タイトルにもあるように、本作のテーマはずばり“戦い”だ。国家間の紛争、人と人との諍(いさか)い、人間の尊厳のための決起など、ここではさまざまな戦いのバリエーションが描かれている。例えば、勇ましいギターリフが兵士の隊列を鼓舞するように轟(とどろ)く「サンデイ・ブラディ・サンデイ」は、1972年に北アイルランドで起きた「血の日曜日事件」をテーマにした曲。また、ポーランドの民主化運動「連帯」から想起した「New Year's Day」は、人間の自由と博愛の精神を掲げたメッセージソングとして、今も世界中で歌い継がれる名曲となった。世界をより良いものにするために、音楽と一体化した社会運動に積極的にコミットしてきたU2の出発点は、このアルバムだったといっていいだろう。今作でU2は初の全英1位を獲得した。

このアルバムはApple Digital Masterに対応しています。アーティストやレコーディングエンジニアの思いを忠実に再現した、臨場感あふれる繊細なサウンドをお楽しみください。

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