古くは A Tribe Called Quest のプロダクション・チームとして知られる the Ummah、Slum Village のメンバーとして活躍した J Dilla。その後ソロの DJ/プロデューサーとして、ソウル・ミュージック/ブラック・ミュージックとしてのヒップホップの音楽的な発展に大きく貢献しながら、2006年に惜しまれながら他界したヒップホップ・シーンを代表するプロデューサー/ビート・メイカーの実質的な遺作となったアルバム。彼の死の約半年後に BBE からリリースされた。共同プロデューサーのジャズ・ドラマー、Karriem Riggins によると、J Dilla が亡くなった時点で既に75%は完成していたらしく、Busta Rhymes や Common、Pharoahe Monch、the Roots の Black Thought といったラッパーをはじめ、D'Angelo や Dwele などのシンガー、さらに DJ/プロデューサーの Madlib など、ヒップホップ・シーンを代表するアーティストたちが集結して制作されていた。完成を待たずして J Dilla が他界してしまったため、アルバムが最終的に完成したのは死後となったが、結果的に J Dilla の輝かしいキャリアを総括するようなソウルあふれる純度100%のヒップホップ・アルバムに仕上がっている。
- 2007年
- Apple Music
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