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前作『CEREMONY』以降の約4年間で発表してきた数々のヒット曲に象徴される普遍性に、持ち前の先鋭性を共存させることで、未体験の音楽世界を築いた4作目のアルバム。全21曲をシームレスにつないだ本作は、ストリーミング全盛の時代におけるアルバム固有の表現である作品全体の流れ、サウンドのストーリー性を際立たせる。それと同時に、ダイナミックな流れの中で既発のヒット曲を最大限に引き立たせるべくリアレンジ、再ミックスし、新曲と謎めいたタイトルが付けられたスキット(寸劇)の制作を行った。リズムトラックを再考した「三文小説 (ALBUM ver.) 」や、ハードコアな激情を注入した「一途 (ALBUM ver.) 」では、ヒット曲を大胆に見直すことで新たな響きをもたらす。それらが、メロウなフォークトロニカ「IKAROS」や、ハイパーポップを思わせる目まぐるしい展開をみせる「):阿修羅:(」をはじめとする新曲やスキットのスリリングなサウンドアプローチと融合。現代日本の混沌としたカルチャーが内包するエネルギーを大きく解き放っている。