元 Wild Bunch のメンバーによって結成されたユニット、Massive Attack の2ndアルバム。ヒップホップを軸に、ダブやエレクトロ、ロック、ジャズなどさまざまな要素を取り込んだサウンドはトリップホップとも呼ばれ、エレクトロニック・ミュージックの新しい形を提示した。特に、地元ブリストルで盛んなダブの要素が強く、ゆったりとしたビートの上で浮遊するメロディやノイズの淡い存在感が印象的である。オープニング・トラックの “Protection” は、Everything but the Girl の Tracey Thorn を迎えたキャッチーな楽曲。地をはうようなブレイクビーツとベースの上でシンセのシーケンスがほのかに継続し、Tracey Thorn の歌声が空間を構築していく、Massive Attack を象徴するような1曲だ。盟友 Tricky をフィーチャーしたラップ・チューン "Karmacoma"、"Eurochild"、女性ボーカリスト Nicolette を迎えた "Three"、"Sly" などが並ぶ。また、レゲエ界の大御所 Horace Andy が Doors の "Light My Fire" を披露するライブ・レコーディングも収録している。どこまでもドープな仕上がりだ。
- 2003年
- 1994年
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- Underworld
- ゴールドフラップ