ミリオンヒットを記録したファーストアルバム「A Song for ××」から、わずか10か月でリリースされた1999年のセカンドアルバム。サウンドは前作の歌謡曲的な路線から、シンセを強調したエレクトロポップへと移行。多くの楽曲にタイアップが付き、ダブルミリオンセールスを達成した。歌詞はすべて彼女自身によるもので、孤独感や喪失感など切羽詰まった気持ちをリアルに描写。哀切に満ちた歌は、漠然とした不安が渦巻くミレニアム前夜の社会的ムードと共振し、女子高生を中心に大きな共感を集めた。タイトルは"LOVE"と"appears"(現れる)を合わせた造語。自分を信じてくれる人との出会いをつづった"TO BE"など、悲しみの中に一筋の光を描いた歌が強い印象を放つ。
- 2012年
- 2020年
- 華原朋美
- 中島 美嘉