Life

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ロシア出身の気鋭のピアニスト、イゴール・レヴィットは2013年のメジャーデビュー以降、数年間にわたり立て続けにアルバムをリリースしていたが、今回は3年ぶりのレコーディングスタジオへの復帰となった。実は彼はこの間に親友の死に直面していた。生と死について思い、深い喪失感や絶望を経験した彼は、このアルバムを作り上げることで大きな悲劇を乗り越えようとしたのだろう。収録された楽曲は、バッハに始まり、シューマン、リスト、ワーグナー、ブゾーニ、そしてビル・エヴァンス、フレデリック・ジェフスキーの作品に至るまで実に幅広く、レヴィットはこれらの楽曲を通じて、激情とそれを制御しようとする理性を、パワフルなプレイと優しく繊細なタッチとの対比で表現しているかのようだ。希代のピアニスト、レヴィットの心に機微に触れ、同時に研ぎ澄まされた技巧を堪能できる逸品。

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