FLASH

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テイ・トウワ名義のソロアルバムとしては前作「Last Century Modern」からの間隔が6年という、もちろんその間にスウィート・ロボット・アゲインスト・マシーンなどの別名義での作品もありはしたが、そういう意味ではかなりのインターバルの空いた作品となった。その分、その内容は濃厚としかいいようがないもので、本作に登場するミュージシャンといえば、坂本龍一、ユカリシャス、カイリー・ミノーグ、バイロン・スティンギリー、ルオモ、アート・リンゼイ、アトムTM、タイクーン・トッシュ、バッファロー・ドーター、森高千里、平山あやといった充実ぶり。ユカリシャスのアーシーでソウルフルだけどラヴリーなヴォーカルが印象的な "Milky Way" に始まる本作は、カイリー・ミノーグのフィーチュアリングが話題を呼んだ "Sometime Samurai" 、ルオモを迎えたカームダウンチューン "Risk Some Soul" 、意表を突かれたとしかいいようのない、バッファロー・ドーターとタイクーン・トッシュによる "My Sharona" などに見られるように、テクノ/ハウス/ラウンジ的とは真逆な、どちらかというと真性のポップミュージックアルバムといえる。収録曲数がいにしえの名盤に習うかのように10曲という潔い数にまで絞りこんであるところにも、そういった意思は伺える。とはいえその音像は、相変わらずフューチャーリスニングな輝きがまぶしい、テイ・トウワ以外にはつくれない「空気」に満たされている。