

“珪藻土”をもじった独創的なタイトルを掲げた4作目のアルバム。無数のプランクトンの殻が積み重なり形成される珪藻土のように、この作品も、さまざまな感情を宿した楽曲が重なり合い、一つのビジョンを形づくっていく。映画主題歌やアニメのテーマソングといった話題曲に加え、既発曲のリアレンジやインタールードも含めた全18曲を、アルバムの枠組みを再定義するという明確な意図の下で構成。ソングライターのACAねは、混乱や焦燥といった心の揺れを、ミクロとマクロの両方の視点から描き出す。人を揺さぶる激しい感情も、視点を地球のスケールへ広げれば、虚しさと救いのあわいに溶けていく。その揺らぎをすくい上げる感性が、このバンドの音楽を唯一のものにしている。10分を超えるラスト曲「lowmotion algae」は、曲調を次々と変えながら、人類の記憶をたどるようにファンタジックな軌跡を描く。ピュアでノスタルジックな響きを持つこの曲は、アルバム全体を通した長い旅路の果てに、淡く美しい光景をそっと浮かび上がらせる。