

DIYな活動スタイルに移行した2024年のアルバム『DONGRYTHM』以降、予想外な動きで驚きをもたらしてきた、群馬県桐生市を拠点に活動する2人組ユニット、どんぐりずによる5作目のアルバム。約1年半ぶりとなる本作は、シングルやEPのリリース、Shinichi OsawaとのユニットDONGROSSO、NAGAN SERVERとのプロジェクトである豊と良治などを通じ、多様性とミニマリズムを激しく行き来してきた彼らの内面を、美しく投影し乱反射させた内容となっている。ラッパーの森は「パンナコッタビンタ」「天然記念物」に象徴されるように、奇想天外なワードセンスを操り、内なる初期衝動を強度の高いフレーズへと昇華する。一方、トラックメイカー/プロデューサーのチョモは、テックハウスを基調としたアルバム前半から、後半はトライバルな「Who's the best?」、ヨーロッパのジャングルリバイバルに呼応した「JUNGAROO」といった変化球なトラックを紡ぐ。作品を締めくくるアンセム「NO DANCE NO LIFE」は、どんぐりずの根幹を成す音楽スタンスの表明であり、彼らが音楽の旅を続ける理由でもある。