

1985年に映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が公開されて以来、“バック・トゥ・ザ・フューチャー”というフレーズは、境界線を打ち破る冒険の感覚を想起させるものになった。そんなハリウッドの大作は、K-Popのグループ、NCT DREAMの5作目のスタジオアルバムのインスピレーションとして、驚くほどうまく機能している。SM EntertainmentによるSF的なプロジェクト、“Neo Culture Technology(通称NCT)”から派生した7人組は、これまでにもハイコンセプトなテーマに挑んだ経験がある。しかしそれ以上に、NCT DREAMは“常にメンバーが入れ替わるティーンアイドル”という一つのコンセプトから始まり、最終的に現在の7人のラインアップに固定されたグループだ。状況次第ではメンバーのMARK、RENJUN、JENO、HAECHAN、JAEMIN、CHENLE、JISUNGの運命は、まったく違ったものだった可能性もあったわけだ。NCT DREAMは、10代の少年が両親が初めて恋に落ちた時代にタイムスリップして、うっかり自分の存在を消してしまうというこの映画のストーリーを重ねることで、自分たちのグループの成り立ちを振り返っている。 アルバムの冒頭を飾るタイトル曲「BTTF」(“Back to the Future”の略)は、その名前の通りの世界観を完全に体現した曲だ。シンセウェーブを前面に出したヒップホップソングで、NCTはタイムトラベルで未来を変える機会を思いがけず与えられたかのように歌う。必然的に、このダンストラックの特徴的でにぎやかなコーラス(「기억의 컬렉션 난 알지 필요 없을 걸 revision=思い出のコレクション、修正する必要はない」)の中で、7人のメンバーは未来を変えないという選択をし、既にある自分たちの時間軸に満足していることに気付く。そして全9曲収録のアルバムからのもう一つのタイトル曲「CHILLER」は、比較的ゆったりとしたトラップビートの曲で、SFのコンセプトをさりげなくまといながら、「알지 알지 마치 신처럼 / 까마득한 Space-time / 그 어딘가쯤이야(わかってる、わかってる、俺は神様みたいなもの/時空の彼方/どこか遠くに)」と、自信たっぷりに自分たちの存在感を見せつける。『Go Back to the Future』が過去を題材にしている一方で、NCT DREAMの野心はしっかりと未来を見据えているのだ。ここからは、MARK、CHENLE、JENO、JAEMIN、JISUNG、HAECHAN、RENJUNのメンバー7人がアルバムを一曲ずつ解説してくれる。舞台裏のエピソードや内輪の秘密を明かす、彼らの“時間旅行”に一緒に出かけよう。 BTTF MARK : 今回のアルバムはダブルタイトルということでより一層の特別感があります。タイトル曲であり最初のトラックである「BTTF」は、その曲名から既にとても面白いです。“Back To The Future”の頭文字を取ったことからも分かるように、タイムトラベルを連想させる歌詞が魅力的です。歌詞に近未来的なサウンドが加わり、独特な魅力のある作品となりました。パフォーマンスもハイレベルに仕上がっているので、それもまさに「BTTF」にぴったりだと思います。そして、何よりも「僕たちこそが未来だ」と叫ぶパートを通してNCT DREAMの自信をお見せできるので、特に気に入っている曲です。 CHILLER CHENLE : 今回のアルバムのもう一つのタイトル曲「CHILLER」は、その名の通り“Chill”なバイブスが感じられます。「CHILLER」を聴くと本当に100%音楽そのものを楽しめるので、個人的に大好きなトラックです。そしてこの曲のポイントはパフォーマンスだと思います。振り付けも洗練されていてカッコいいので「BTTF」と共に過去最高レベルのステージをお見せできると思います。サウンドも面白く展開されるポイントが魅力的な曲なのでたくさん聴いてください! I LIKE IT JENO : 「I LIKE IT」はエレキギターのサウンドとファンキーな雰囲気が魅力的な曲です。アルバムのコンセプトもうまく表現できている曲で、タイムトラベルの途中にまた違う自分に出会う話が収められています。個人的には、この曲は聴く方々の心を穏やかにできる曲だと思います。また、今回のアルバムの収録曲の中で最も愛らしい魅力が込められた曲だと思っているので、甘さを感じたい方にこの曲を聴くことをおすすめしたいです。 DREAM TEAM JAEMIN : 「DREAM TEAM」は曲名の通り、まさにNCT DREAMの曲だ!と感じられる曲です。楽曲を構成するビートとサウンドが大きなパワーを与えてくれる曲で、きっと聴いた方々が「Trigger the Fever」を聴いた時と同じ感情になれるのではないかと思います。ライブやイベントで歌ったら盛り上がる曲のような気がします。歌詞とビート、そしてサウンドに注目して聴いていただけるとうれしいです。 Interlude : Back to Our Paradise JISUNG : 「Interlude : Back to Our Paradise」はタイトルにもあるParadiseという単語のように幻想的なサウンドと豊かなコーラスが印象的な曲です。この曲はアルバムの5曲目に収録されていますが、最初に聴いてみるとまた違う魅力を感じられる気がします。歌詞は愛する人を探すために昔の記憶へタイムスリップすることがテーマで、そうしたストーリーが美しく表現されていると思います。ときめきと幻想的な雰囲気を楽しめる曲なのでおすすめです。 ’Bout You JISUNG : 「’Bout You」は今回のアルバムで個人的に一番愛着のある曲の一つです。そして一番最初に録音した曲ということもあって特別に感じられます。歌詞もすてきでメンバーの歌声の調和が際立つ曲だと思います。またサウンドが与える抒情的な雰囲気も魅力的な楽曲です。この曲を聴いていると曲に込められたストーリーが映画のように目に浮かぶので、皆さんにもぜひ聴いていただけたらうれしいです。 That Summer HAECHAN : 「That Summer」は題名からも感じられるように、夏に吹く風のように、爽やかで清涼感のある曲です。ニュージャックスウィングのリズムに乗せた軽やかな曲なので、聴いていて楽しい曲だと思います。NCT DREAMのメンバーが曲に込められた初々しい感情をボーカルとラップでうまく表現しています。そして個人的にはライブやステージでファンの皆さんと一緒に歌いたい曲でもあります。 Miss Me RENJUN : 「Miss Me」は1990年代のポップスとR&Bが融合したレトロなムードの曲です。そして、韓国語の題名“새벽별”からも感じられるように、真夜中の雰囲気を味わえる曲でもあります。誰かが恋しい時、思い浮かぶ時に聴くと癒されると思います。皆さんも誰かが恋しくなった夜更けにぜひ一度聴いてみてください。この曲は未来でまた出会う瞬間を待つときめきと愛おしさを込めた曲なので、聴きながら僕たちのことも考えてくれたらうれしいです。 Beautiful Sailing MARK : 「Beautiful Sailing」はメロディもそうですが、何よりも歌詞がNCT DREAMにとてもピッタリな曲です。NCT DREAMのこれまでの旅路を思い返す瞬間を表現した歌詞と、波を越えてより大きな海に進もうと語る歌詞が美しいです。今回のアルバムの最後の曲をメンバーの味わい深い声が収められた「Beautiful Sailing」で飾ることができたので、より特別に感じられます。皆さんも僕らと一緒に過去、現在、未来の全ての瞬間を美しく航海していけたらうれしいです。