

2011年リリースのレディオヘッドの8作目のスタジオアルバム。前作「In Rainbows」から4年のブランクを経て、異なるコンセプトで制作された。具体的には、レコーディングにおいてサンプリングやループを多用したことにより、バンドサウンドのダイナミクスを生かした「In Rainbows」と比較すると、DJ的なアプローチも用いて組み立てられている。ギターやドラムの生音をリズミカルな起伏を描き出すための素材としてとらえ、それらをカットアンドペーストし、再構築していくプロセスを、フロントマンのトム・ヨークは映画の編集作業に例えたのだとか。37分強とコンパクトにまとめられた全8曲が流れるようにつながり、音響の森の奥深くへと聴く者を誘う。