Verzuz Cheat Sheet: E-40 x Too $hort

Verzuz Cheat Sheet: E-40 x Too $hort

12月19日にApple Musicで配信されるバトルシリーズ、『Verzuz』は、ベイエリアを代表する最も影響力のあるMCを迎える。1980年代からずっと活躍し続けるE-40とトゥー・ショートの2人を見れば、ラップは若者の音楽だ、とは言えないだろう。彼らがそれぞれ長きにわたるキャリアを誇っている背景には、オリジナルな理由がある。E-40の場合は、誰もが彼のように喋ることはできない、そのユニークなボキャブラリーにある。別名、チャーリー・ハッスルとしても知られる彼は、まるで自分のオリジナル辞書を編さんするかのごとく、独自のスラングを生み出してきたのだ。一方でE-40は、赤裸々で生々しいセックストークを音源に吹き込み、同じ単語を何度も繰り返してラップすることで知られている(「Blow The Whistle」で連呼されている、彼のフェイバリットワードといえば?)。とはいえ、それは後期のショート・ドッグことトゥー・ショートの話である。「Freaky Tales」や「Gettin’ It」、そして「The Ghetto」といった真のプレーヤーたる初期の楽曲も忘れてはならない。また、ノトーリアス・B.I.G.との「The World Is Filled...」や、スカーフェイス、デヴィン・ザ・デュード、そしてTelaとの「F*** Faces」、そしてリル・ジョン& The East Side Boyzとの「Bitch」など、その時代のトレンドセッターらを迎えたコラボレーション曲も同様だ。40ウォーターことE-40にも、多くのワイルドカードがある。キーク・ダ・スニークとの「Tell Me When To Go」、T-ペインとKandi Girlとの「U and Dat」、リル・ジョン、ショーン・ポール、YoungBloodZを迎えた「Snap Yo Fingers」など、それぞれの時代においてクラブを沸かせてきたヒットチューンが満載だ。E-40とトゥー・ショートの2人を生ける伝説、もしくはベイエリアのヒップホップ業界における支柱と呼ぶことは誇張でも奇異でもない。Apple MusicのホストであるLowKeyが制作した、このオフィシャルプレイリスト『Verzuz Cheat Sheet: E-40 x トゥー・ショート』を聴いて、彼らが活躍してきた時代を体感してほしい。