劉惜君:新年のフィーリング

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劉惜君:新年のフィーリング

すべての家庭には独自の珍しい春節の慣習があるようだが、劉惜君(Sara Liu)の家庭も例外ではない。「我が家では春節の大晦日に、年長者が髪を洗わないことになっているの」と彼女はApple Musicに語る。「子どもの頃は、大晦日にミカンの皮が入ったお風呂に浸かる決まりがあったことを覚えているわ。それは新年への幸運を象徴していたの」 。 ミカンの皮が入った幸運の湯は、どうやら功を奏したようだ。2009年にリアリティオーディション番組『Super Girl』でスターダムに上り詰めて以来、劉惜君は感情に訴え傷ついた心を癒す一連のバラードをヒットさせ、確固たるポップキャリアを築いてきた。2019年にはより厳しい領域に挑み、インディーロックのプロデューサーでP.K.14のフロントマンYang Haisongとタッグを組んで、EP「The Beauty of Indie」を発表した。 2020年を目前にした劉惜君は、彼女ならではの春節を音楽で表現したプレイリストを共有してくれた。彼女にとってこのシーズンのサウンドといえば、龍舞や獅子舞、爆竹の音や、人々の祝福の声だ。プレイリストには彼女が春節に聴きたい楽曲や、故郷の思い出から引き出された楽曲、そして、2019年に彼女が発表した楽曲で構成されている。 「必聴ソングは"Here Comes Fortune"と"Gong Xi Fa Cai"」と言う。「どちらも毎年、新年には欠かせない曲。ホリデーのイメージを最も的確に象徴しているの」。 新年に向けての彼女の希望は、かなりのお祭りムードだ。「もっと収入を得たいし、稼ぎたい。それに、みんなにご利益があることを願っているわ」。 だが、札束を手に入れること以上に、春節は家族の再会のための時間なのだと彼女は理解している。「親戚の全員が休暇を取るの。誰もが年中、一生懸命働いたから、新年は休暇でスタートするのよ」と語る。「新年は休暇を取っても大丈夫なのだという気分にさせてくれる。実家に帰って、家族や年老いた親戚に会ってもいいのよ。それはものすごく大切なこと。実家には車で4時間くらいかかるのだけど、それは私にとって本当に幸せな時間よ。仕事で疲れたときに新年について考えると、すごく実家に帰りたくなるの」 。 彼女は最後にリスナーのために次のように願った。「新年を象徴する中国語の言葉を選ぶとすれば、『富』(幸運や富など複数の運を一つに詰め込んだ中国語の概念)ね。中国人にとっては、たくさんの幸運と富が大切だから」。 そして2019年の終わりに、彼女はリスナーたちにリマインダーとして、春節は再スタートを切るチャンスという重要なメッセージを残してくれた。「もし何かフレーズを選ぶとしたら、"得るは捨つるにあり"、ね。新年には掃除をしてすべてを片付けることが大切なの。前の年にあまりうまくいかなかったことがあるかもしれないし、変えたいと思っている悪い習慣があるかもしれない。もしくは、あまり良くないことをしてしまったかもしれない。新年は新しいはじまりなのよ」 。

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