2017 Best Tracks(CINRA.NET)

2017 Best Tracks(CINRA.NET)

CINRA.NETが選ぶ、2017年のベスト100曲。Apple Musicなどのサブスクリプションサービスを通じて音楽に接することが当たり前になった2017年の音楽シーン。Drakeが自身の新作『More Life』を「アルバム」ではなく「プレイリスト」であると表現したことが象徴するように、もはや「アルバム」という作品単位がかつてほどの強度を持たなくなり、楽曲単位で音楽を享受することに多くのリスナーが楽しみを見出すようになった。2017年は、その傾向がよりブーストされた1年だったと振り返ることができそうです。そういった視点で2017年を振り返ると、単なる「楽曲の詰め合わせ」にとどまらない意味や作品性を有した「アルバム」としての魅力に溢れた作品が数多くランクインしていることがわかります。PUNPEE『MODERN TIMES』のように明確かつ強固なコンセプトのもとに描かれたもの、Beck、Cornelius、Bjorkといった才気みなぎるベテラン勢による快作。そして、SuchmosとThe xxの新作は時流をねじ伏せるほどの完成度を持ち、さらに2017年という時代の空気を描いてみせた傑作でした。またCINRA.NETの読者投票ランキングでは、CHAIが満を持して発表した『PINK』が第2位と大健闘したことも見逃すわけにはいきません。アメリカでは、ケンドリック・ラマー、Migos、Futureをはじめとするヒップホップアクトがチャートを席巻し、実質的な売り上げにおいても頂点に君臨しました。ヒップホップの盛り上がりは今年に限った話ではないですが、その熱狂が「シーン」という局地的なものではなくなったのが2017年。つまり、ヒップホップがポップミュージックの中心になった年であるとこの1年を捉えることができるかと思います。その大きな波は日本の音楽シーンやリスナーの気分にどのような影響を与えるのか。2018年も刺激的な1年になることを願って。 https://www.cinra.net/column/201712-cultureranking

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