古典派 ベスト

古典派 ベスト

少々紛らわしいのだが、ジャンルとしてのクラシック音楽全般を表す“古典音楽”とたった一文字しか違わない“古典派音楽”は、音楽史における特定の時代の音楽を示す言葉である。おおむね1730年代から1820年代とされるその時代には、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンといった偉大な作曲家たちが現われ、それぞれの活動期において音楽の様式や表現方法を革新していった。一方、彼らほどには有名でないものの、広く知られる名曲を遺した作曲家も多くいる。モーツァルトの『フィガロの結婚』の序曲やハイドンの弦楽四重奏曲『ひばり』、あるいはグルックのシンフォニアといったおなじみの曲を例に取るまでもなく、古典派音楽の特徴といえば、優雅さ、力みのない曲調、均整のとれた構造などだが、そこには後に続いた時代の音楽が持つ高いドラマ性や、ダイナミックな表現の萌芽も感じられるのだ。

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