

Op. 1、すなわち作品番号1を付けられた楽曲が、作曲家が最初に書いた曲であることはほとんどない。実際には多くの場合、ある作曲家の楽曲の中で最初に出版された曲、つまり現在で言うところのデビューシングルやデビューアルバムに相当する作品に付けられたのがOp. 1なのだ。ただしベートーヴェンの時代までは出版された作品にも番号が付けられていないことが多く、また彼の前でも後でも、多くの作曲家の作品番号は、本人が亡くなった後に研究者によって付けられてきた。しかしながら、ほとんどの作品番号は作曲された年代に沿っているので、一般的にOp. 1の楽曲は作曲家のごく初期に書かれた作品であると考えていい。このプレイリストには偉大な作曲家たちの作品番号1の楽曲が収録されている。これらの曲を聴くことで、それぞれの作曲家たちが壮大な音楽の旅の始まりに見せた若き日の面持ちを想像してみよう。