マリア・ドゥエニャス:A Journey through Romantic and Post-Romantic Pieces

マリア・ドゥエニャス:A Journey through Romantic and Post-Romantic Pieces

「このプレイリストを発表できることにわくわくしています」とマリア・ドゥエニャスはApple Music Classicalに語る。「ここでは19世紀の後半から20世紀の初頭にかけて作曲された多様なヴァイオリン曲を紹介しています。よく知られた名曲も、隠れた佳曲も取り上げました」。スペイン出身のドゥエニャスは、数々の国際的なコンクールを制した後、2023年にベートーヴェンの協奏曲でアルバムデビューを飾った新星ヴァイオリニストだ。「私のセカンドアルバム『Paganini: 24 Caprices』からの曲も入れました。ベルリオーズによる『夢想とカプリス』とサン=サーンスの『序奏とロンド・カプリチオーソ』は、優れた技巧と深い情感というロマン派音楽の魅力がよく表れた、とても重要な楽曲です。『序奏とロンド・カプリチオーソ』は、スペインの偉大なヴァイオリニスト、サラサーテのために書かれたものなので、私が選ぶのは自然なことでしょう」。また、これらの作品ほど有名ではないが、ぜひ注目してほしい曲もあるという。「ヨハン・ハルヴォルセンの『ヴァイオリン協奏曲 Op.28』は、トロント大学音楽学部の図書館に保管されていたKathleen Parlow(20世紀前半の名ヴァイオリニスト)の資料から2015年に見つかった傑作です。1909年にParlowの独奏で初演されたこの協奏曲は、100年以上も行方不明でした。この作品の再発見は、ハルヴォルセンの音楽とParlowの遺産に対する新たな関心を呼び起こしています。そして、エルネスト・ショーソンの『ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲』は、ヴァイオリン協奏曲の要素と室内楽の要素を融合させた珍しい作品です」。マリア・ドゥエニャスが厳選した楽曲とともに、ロマン主義と新ロマン主義の作曲家たちによるヴァイオリン曲の世界を旅しよう。