クリスマスキャロル・カバーソング

クリスマスキャロル・カバーソング

一年で最も素晴らしい季節がやって来た。友人や家族と集まって、食べて、飲んで、楽しい時を過ごそう。もちろん、ホリデーシーズンにはクリスマスキャロルが欠かせない。2024年の『クリスマスキャロル・カバーソング』では、人気アーティストたちがカバーしたクリスマスソングやホリデーソングをお届けする。今年のプレイリストには、「Fight Song」でおなじみのシンガーRachel Plattenや、ケンタッキー州出身のシンガーMaKenzie、カントリーの新進気鋭Zach Topに、アーティスト/プロデューサーのリジー・マカルパインなど注目の面々がラインナップ。日本からは注目のラッパー、Tade Dustが参加している。恒例のホリデーパーティーで、毎年同じオールディーズを流しているなんて誰も思われたくないはず。ツリーを飾ってクッキーを焼いたら、この『クリスマスキャロル・カバーソング』をかけて、生まれ変わった名曲の数々を楽しもう。ここでは、参加アーティストが自ら選んだ曲について解説する。 Tade Dust「I Saw Three Ships」 この曲は聴きなじみのあるクリスマスソングですし、サンプリングとして使いやすい音階だという理由で選びました。TAXONとasciiというプロデューサーが作成したトラックで、あまり原曲の印象を感じさせないアレンジになっています。今回のカバーは自分にとって新しい経験で、いろいろな学びがたくさんありました。 また、空間オーディオでミックスされた音源を聴くと、この曲の場合、元の旋律がとても細かく聴こえます。やはり今までにない、新しい時代の体験方法だと感じます。 Rachel Platten「Jingle Bell Rock」 この曲はいつだって私をハッピーにしてくれます。冒頭のギターリフのせいかもしれないし、『ミーン・ガールズ』の素晴らしいシーンを思い出させてくれるからかもしれません。とにかく、まさに名曲です。 リジー・マカルパイン「Celebrate Me Home」 これは私のギタリストでありプロデューサーでもあるメイソンが勧めてくれた曲で、それまでは一度も聴いたことがありませんでした。聴いてみたら、いつも聴いている普通の曲とは違って、型破りなクリスマスソングだと思いました。そして、これは彼のお母さんが大好きな曲でもあります。 Zach Top「Blue Christmas」 これは僕がずっと大好きだった曲です。そのカバーの多くはエルヴィスのオリジナル楽曲をまねしているような気がするので、僕は自分なりのひねりを加えて、少し違った視点で取り組みたいと思いました。(母方の)おじいちゃんは生前、いつもエルヴィスが大好きだったことを覚えています。彼が運転するトラックでは常にエルヴィスの曲が流れていました。これは間違いなくおじいちゃんのお気に入りのクリスマスソングの一つで、だからこそ、僕にとっても特別な曲になっています。 MaKenzie「Let It Snow」 私がこの曲をカバーする理由は、ずっとボーイズIIメンの大ファンだったからです。ショーン・ストックマンが『The Sing-Off』(オーディション番組)の審査員を務めていたころ、彼が与えるアドバイスに夢中だったことを覚えています。私は“ハーモニーガール”だから、重ねられた声や重厚なハーモニー、テクスチャーといった、(ハーモニーにまつわる)すべてが大好き。ボーイズIIメンはボーカル面でそういったことをとても大切にしていると思うので、自分が大好きなものすべてを使って演奏できて本当に楽しかったです。だって、彼らも同じものが大好きですから。