

1990年代半ばに出現したスーパースターDJの第一波を生み出す上で、イビサはなくてはならない存在だった。だが、2010年代に入ると、アヴィーチー、カルヴィン・ハリス、スウェディッシュ・ハウス・マフィアのような面々が自信を持ってそのコンセプトを新たな高みへと引き上げた。プールサイドの会場、Ushuaïaを本拠地とした彼らの加速したダンスミュージックは、メロディックな多幸感と爆発的なブレイクダウンが入り混じり、大西洋の両側で旋風を巻き起こすサウンドとなったのだ。EDMの神々がイビサにラスベガスの一片を持ち込み、島にまったく新しい次元をもたらしたのだ。