メロディアスで美しいロックチューンから、ハードコア/メタルのどう猛なラウドミュージック、世界各地の伝統的な旋律や変拍子を取り入れたプログレッシブな曲調まで、表現のレンジを際限なく押し広げながら活躍を続けているDIR EN GREY。1999年、YOSHIKI (X JAPAN) プロデュースによるシングル3作を同時リリースし、メジャーデビューを果たした。色気と力強さを兼ね備えたクリーンボイスや、おどろおどろしいグロウルを巧みに使い分ける京(Vo)は、内面に巣くう痛みや苦悩を抉(えぐ)り出すような歌詞をつづり、全身で感情の怪物と化すかのようにパフォーマンスを繰り広げている。2000年代中盤以降は海外でのリリースやライブ活動にも積極的に取り組み、また海外で実績のあるミキシング/マスタリングエンジニアを迎え制作を行うなど、その活動姿勢では国内外で磐石な支持基盤を形成している。