自ら業火の中へと身を投じ、心の暗部によどむものを抉（えぐ）り出すかのような、エクストリームな感情表現で世界中のリスナーから注目を集め続けるバンド。前身を経て1997年に京（Vo）、薫（G）、Die（G）、Toshiya（B）、Shinya（Dr）が結成して以来この不動の5人で活動している。1999年にYOSHIKI（X JAPAN）プロデュースの下、3作のシングルを同時リリースしてメジャーデビュー。美しいハイトーンボイスから鬼気迫るグロウルまでを使いこなす京の歌声や、キャリアを重ねる中で7弦ギター、5弦ベースなども駆使してきた音楽性は、メロディオリエンテッドな楽曲からハードコア、プログレッシブメタル、アンビエントな作風まで多岐に渡る。そのパフォーマンスは、巨大な感情の怪物がのたうち回るかのようだ。2000年代後半に差し掛かると海外でのフェス出演やライブツアーの機会が増え、アルバム作品も各地で高い評価を得るようになる。2010年代以降は次第にメンバー個々の別働プロジェクトも活性化するが、結成20周年を経ての2018年にはファン投票を軸としたオールタイムベスト『VESTIGE OF SCRATCHES』をリリースし、強烈なカタルシスを伴う表現で走り続けている。