はじめての マリア・カラス

はじめての マリア・カラス

100年前の1923年12月にニューヨークで生まれたギリシャにルーツを持つソプラノ歌手マリア・カラスは、オペラ界におけるスター中のスターだった。カラスは、ヴェルディのアイーダからビゼーのカルメンまで、あらゆる役柄を、比類なき技術とドラマチックな表現、そして、ステージでの圧倒的な存在感をもって演じ、世界的なアーティストとなったのだ。また彼女は、ベルカント・オペラを見事に歌いこなすその卓越した歌唱力を生かして、ベッリーニの『Norma(ノルマ)』やドニゼッティの『Lucia di Lamermoor(ラメルモールのルチア)』など、20世紀初頭には顧みられることのなかったオペラにも光を当てた。自身も波瀾(はらん)万丈の人生を歩んだカラスは、プッチーニによる悲劇の主人公である蝶々夫人やトスカに特別な説得力をもたらした。彼女はミラノ・スカラ座を中心に世界のオペラハウスの舞台を踏んだが、主なステージでのキャリアは14年ほどに過ぎなかった。しかし、一方でカラスは価値ある音源を遺しており、その多くをこのプレイリストで聴ける。

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