

LA出身、デビューアルバム『Stranger in the Alps』が2017年のUSオルタナティブを代表する一作として高い評価を集めたフィービー ブリジャーズ。彼女のソングライティングは、ミッドテンポのアコースティックを主体とした正統派の才能を感じさせる。透き通った高音を響かせるウィスパーボイスも魅力だが、傷つきやすい繊細さだけではなく、歌詞に写し取られたビターでメランコリックな自分の感情を真正面から見つめ返す強さ、さらには少量の毒を含んだユーモアをも秘めている。2020年にはセカンドアルバム『Punisher』を発表。初めて訪れた日本にインスパイアされて書いたという「Kyoto」ではアップリフティングなホーンが新境地を切り開いた。このプレイリストは、ソロ曲はもちろんのこと、Julien Baker、Lucy Dacusとのユニットboygeniusや、ブライト・アイズのコナー・オバーストとタッグを組んだBetter Oblivion Community Centerの楽曲、そして他アーティストとのコラボレーション曲など、フィービーの多彩なキャリアを凝縮したものになっている。