

一人一人の楽団員が発する良質な音色が圧倒的なチームワークによって絶妙に混ざり合うことで生まれるゴージャスな響き。それが世にいう“フィラデルフィア・サウンド”だ。フィラデルフィア管弦楽団の創立は1900年。それ以来、レオポルド・ストコフスキー、ユージン・オーマンディ、リッカルド・ムーティ、シャルル・デュトワ、ヤニック・ネゼ=セガンといったそれぞれの時代をリードする指揮者を音楽監督に迎えて音に磨きをかけてきた。その結果このオーケストラは、アメリカの五大オーケストラの一つに数えられるだけではなく、世界的にも極めて高い評価を受ける存在となったのだ。ラフマニノフの『交響的舞曲』やバーバーのバイオリン協奏曲の初演を担当したという輝かしい歴史も持つ。このプレイリストで、チャイコフスキーやラフマニノフなど、得意とするロシアものから、母国のバーンスタインやヒグドン、さらには1940年のディズニー映画『ファンタジア』のサウンドトラックからのナンバーまで、さまざまな楽曲でこのオーケストラならではの華やかなサウンドを楽しもう。