

バイオリンが2、ヴィオラ、チェロが各1、計4台の弦楽器が音楽を奏でる弦楽四重奏。4台の楽器がバラバラではなく一つの音に聞こえるほど息の合った演奏が求められる。エマーソン弦楽四重奏団は1976年に結成され、それ以後チェリストが一度変わっただけで、同じメンバーで40年近くのキャリアを積んできた。そのアンサンブルの正確さ、同時に作品に沿って、自由自在に変化していく柔軟さを、エマーソンの演奏から感じることができる。ベートーヴェンの歴史的傑作からバルトーク、ショスタコーヴィッチという現代的な傑作まで、その緻密で、多彩な表現の世界を楽しんでほしい。