はじめての エイミー・ワインハウス

はじめての エイミー・ワインハウス

2000年代以降の英国において、エイミー・ワインハウスほど短くも鮮烈に生き、人々の記憶に刻まれる歌を生んだシンガーはいないだろう。2003年のデビューから2011年に亡くなるまでの8年間で残したアルバムはわずか2枚。しかしマーク・ロンソンと共に生み出した2006年の「Back to Black」は大ヒットを記録、グラミー賞 (GRAMMY®) も受賞した。そのモダナイズされたレトロソウル感は、時代のジャズのニュームーブメントの一端を担い、ネオR&Bの名盤として高い評価を得た。薬物やアルコールの依存症に苦しみながらも、"Rehab" のようにそのリハビリ体験すら歌に昇華していったエイミー。その歌声は人生の苦悩と喜びの両方を包み込み、低くハスキーにかすれながらも気高くクラシカルな響きも失わない。