アレサ・フランクリン

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アレサ・フランクリンについて

誰にも真似できない気品と気骨を兼ね備えたアレサ・フランクリンは、ソウルミュージックを定義する存在だ。デトロイトの著名な牧師だったC. L. フランクリンを父親に持つアレサは、自身のルーツであるゴスペルの解放感あふれる喜びを余すところなく示してみせることができる。ブルースを表現するシンガーの悲しみに寄り添うことができる一方で、ジャズのヒーローたちに合わせて、遊び心を持ってスウィングすることもできるのだ。1942年にテネシー州メンフィスで誕生したアレサは、後に唯一無二となる自身の歌声を10年近くかけて磨き上げた。その後、モータウンの洗練されたクロスオーバーサウンドに対抗して、当時のスタジオセッションにおける伝説的存在だった、アラバマ出身のThe Muscle Shoals Rhythm Sectionが生み出すドライブ感のみなぎるグルーヴに歌声を乗せる。それは公民権時代ピーク時のポップチャートに、誇りある黒人のためのエンパワーメントをもたらしたのだった。続く数十年間もゴスペルから大きく逸れることは滅多になかったが、フランクリンは1967年のパワフルなアンセム「Respect」を名刺代わりに、ソウルミュージックそのものとともに進化を遂げ、主張の強いファンクジャムから、静かな嵐のようなバラード、さらには1985年のアルバム『Who's Zoomin' Who?』に収録されたシンセサイザーを施したポップソングまで、実にスムーズに移行していった。アレサの幅の広さを何よりも的確に捉えているのは、サイモン&ガーファンクルによる「Bridge Over Troubled Water」の圧倒的なバージョンや、アデルの「Rolling in the Deep」への激情的な解釈など、カバー曲の数々だ。それらは時に、あまりにも深い感動を与え、彼女はいずれの曲も自分のものにしてみせた。

出身地
Memphis, TN, United States
生年月日
1942年3月25日
ジャンル
R&B/ソウル