大野雄二

日本アニメ界の歴史に燦然（さんぜん）と輝く名曲「ルパン三世のテーマ」に代表されるジャジーなグルーヴで、日本のポピュラーミュージック界全体に大きな影響を与えた作曲／編曲家／ピアニスト。独学でジャズを習得し、慶應大学在学中からジャズピアニストとして活動を始め、1970年代前半に作曲／編曲家としてサウンドトラックやアーティストの楽曲を手掛けるようになった。1950年代後半の映画界における“シネジャズ”のアプローチを発展させた手法を使い、『ルパン三世』『犬神家の一族』『人間の証明』など、多くの作品を音楽で彩った。そのサウンドは、ジャンルや世代を超えて支持されている。また、ピアニストとしてYUJI OHNO TRIO、Yuji Ohno & Lupintic Sixといったバンドを率いて活動するなど、作曲家と演奏家の両面で天賦の才能に恵まれた希少なアーティストだ。