- Pablo Honey · 1992年
- The Bends · 1995年
- Kid A · 2000年
- The Bends · 1995年
- OK Computer · 1997年
- The Bends · 1995年
- OK Computer · 1997年
- OK Computer · 1997年
- Creep - EP · 1992年
- OK Computer · 1997年
- In Rainbows · 2007年
- Kid A · 2000年
- A Moon Shaped Pool · 2016年
必聴アルバム
- 当時、アルバムの購入価格をリスナーが自由に設定できる画期的システムを導入して話題を呼んだ2007年リリースの作品。「Kid A」以降、バンドサウンドを否定し、エレクトロニクスのミニマリズムや先鋭性を果敢に取り入れてきたレディオヘッドが、ついにロックと非ロックの対立構造を脱し、その融和点を見出したエポックメイキングな一作。クラウトロックのビートとノイズギターが激しく絡み合う"Bodysnatchers"から、らせん構造を高速で滑り降りるような"Jigsaw Falling Into Place"をはじめとするギターロックに回帰したナンバー、待望の収録となった幻の名曲"Nude"や、ポリリズミックなギターが柔らかな残響を生む"Reckoner"のようなミニマルなナンバーまで、その内容は多岐にわたり、アルバムの隅々まで美しい調和が保たれている。
- 前作「OK Computer」の世界的な成功で、バンドとしての一つの高みに到達したレディオヘッドが、前作に引き続きナイジェル・ゴッドリッチをプロデューサーに迎え、難産の末に完成させた通算4枚目のアルバム。前作から取り入れたエレクトロニクスは、本作ではバンドサウンドを解体するまでに全面開花。トレードマークだったギターサウンドはほぼ影を潜め、エイフェックスツインやAutechreなどのIDM、クラウトロック、エレクトリックジャズ、現代音楽を思わせるサウンドへと大胆にシフトし、ミニマルでシンフォニック、と同時にメランコリックでエモーショナルな孤高の音楽世界を提示することに成功した。こうした大きな方向転換はリリース当時に物議を醸したが、今では世界中のメディアが認めるように、本作が2000年代で最も重要なポップアルバムの一枚であることは疑いようもない。
- 90年代UKロックの金字塔と称される、レディオヘッドの傑作サードアルバム。展開の多い構成や変拍子、ポリリズムで刻まれるビートが鮮烈な"Paranoid Android"や、コンピュータの合成音が歌詞を読み上げる"Fitter Happier"、ダブやトリップホップを大胆に取り入れた"Airbag"、そしてグロッケンシュピールとギターのアルペジオの繊細なアンサンブルが際立つ"No Surprises"のようなメロディックなナンバーまで、初めて本格的にタッグを組んだNigel Godrichと共に、新たな領域を果敢に開拓している。その一方で、ロックのフォーマットを否定し、エレクトロニックサウンドへと180度舵を切った次作「Kid A」と比較すると、ここではバンドサウンドの体裁が依然として守られており、端境期のユニークな一作ともいえる。
- シリアスなオルタナティブギターバンドとしてデビューしたレディオヘッドが、評価と人気を確実にした1995年発表のセカンドアルバム。透き通るようなコーラスパートが耳に残る"High and Dry"やグランジーな"Just"の他にも、サンプリングしたドラムのループが先導する"Planet Telex"、さらに本作リリース後にバンドが手にする世界観を暗示するような"Bullet Proof ... I Wish I Was"のメランコリアなど、楽曲の幅の広がりがアルバムに一層の奥行きを与えている。また、プロデューサー、ジョン・レッキーのアシスタントとして、次作以降に大きな貢献を果たすエンジニア、ナイジェル・ゴッドリッチとバンドが出会った作品としても重要だろう。
- 2016年
- 2011年
- 2007年
- 2007年
- 2003年
- 2001年
- 2000年
- 2021年
- 2021年
- 2017年
- 2017年
- 2017年
アーティストプレイリスト
- 世界的な人気を誇る英国のロックバンド。現代音楽などを取り入れた高い音楽性が魅力。
- トム・ヨークの歌声に繊細な音が絡み合って生まれる世界観を、ビジュアルで。
- 実験的な音作りで、ジャンルを超えたアーティストにインスピレーションを与えた。
- 2016年
- 2016年
- 2016年
- 2015年
- 2011年
ライブアルバム
ベストアルバム、その他
- 2021年
- 2011年
- 2004年
参加作品
レディオヘッドについて
レディオヘッドは、バンドという存在を超えたシンボルであり、ロックにおける大衆性と実験性が両立できることを体現してきた。純然たるアートにも、アリーナ向けのロックにも変化できるのだ。彼らが両者の隔たりを埋めた最初のバンドとはいえないにしても(先達のデヴィッド・ボウイに加え、ピンク・フロイドやビートルズが成し遂げている)、最も妥協がなかったのはレディオヘッドなのかもしれない。クラウトロック、20世紀のクラシック音楽、テクノ、アンビエントといった、ポップとはかけ離れた世界へとリスナーを引きずり込もうとするその音楽は、ほとんど挑戦のようにも感じられた。キャピトル・レコードのとある重鎮が2000年の『Kid A』のリリースに際して口にした通り、果たすべきはレディオヘッドを中心へ押しやることではなく、中心を彼らの方へ近付けることなのだ。1985年にイギリスのオックスフォードシャーでこのバンドが結成された時、メンバーはまだ10代だった。バンド練習日に由来した“On a Friday”が最初のバンド名で、後の彼らの傾向と比べれば随分と直球のスタイルだったようだ。やがてジョイ・ディヴィジョン、ザ・スミスなどイギリスのポストパンクや、R.E.M.、Pixiesといった初期のUSインディーロックに影響を受けた彼らのサウンドは、当初彼らがシーンに迷い込んでしまったグランジと一緒くたにされた。今となっては信じがたいが、1990年代のギターロックシーンを代表する重要曲となった「Creep」がヒットしたのは、リリースから1年近く経ってからのことである。バンドはこの曲によって、U2が提唱するオルタナティブアンセムの後継者という役割を新たに担うようになった。その後、1997年の『OK Computer』を始まりに、アルバムの発表ごとにその野心を増していき、従来型のロックバンド像からは限りなく逸脱しながらも、オーディエンスをつなぎ止めていた。そのバランスを保てたのには、シンガーのトム・ヨークによる貢献が大きかったようだ。彼は疎外感のある政治的なテーマを不気味なほど親しみやすく、居心地の良いものにしてみせた。結成から数十年を経てもなお、彼らは2011年の『The King of Limbs』のリズミカルな瞑想性から、2016年の『A Moon Shaped Pool』のストリングスに彩られた牧歌的ともいえる不安感まで、さまざまな変化を続けている。音楽制作において実験的であった彼らは、そのプレゼンテーションにおいてもかなり型破りなやり方を貫いてきた。例えば『Kid A』はインターネットを通して宣伝された最初のアルバムの一つであり(最後までシングルが出されなかった)、2017年の『In Rainbows』は、購入者が価格を決めるというシステムでダウンロード販売され、それは彼らのような規模の大きなバンドにとっては前代未聞のやり方だった。そして2017年に『OK Computer』がリリース20周年を迎えた時、それが名作でありながら、なおも未知の世界へ突き進み続けているという点で、レディオヘッドはほとんど誰もなし得ないレベルに到達したのだった。
- 出身地
- Oxford, England
- 結成
- 1985年
- ジャンル
- オルタナティブ