

ヒップホップの枠組みにとらわれず、常に新しい形のベースミュージックを提示するラッパーTohjiの連作プロジェクト第2弾アルバム。表現に内在する複雑なコンテクストの共有や、聴き手の想像力を刺激することを意図し、完成された作品の提示ではなく、創造のプロセスそのものを記録することに主眼を置いている。そこには破壊と再生のはざまから生まれる混沌(こんとん)としたダークなエネルギーが満ちている。前作『zero-one』(2025年)に続き、サウンドプロデュースをTohji、Big Animal Theory、Gentoku、Xanseiが共同で担当。ダイナミズムを極めた「Jungle人」や、ダブステップ直系のウォブルベースがうねる「Terminator」。トラップやトランス、UKのベースミュージックなどの影響が混在する先鋭的なトラックと、独創的なワードチョイスとフロウによって、未踏の表現領域を切り開き続けるTohjiの“今”を荒々しく、生々しく焼き付けている。