

4月1日にシーン最年少の20歳で日本武道館公演を行なったLANAが象徴するように、KEIJU、IO、Tohji、STUTS、DJ CHARI & DJ TATSUKI、Kvi Babaなど、J-ヒップホップアーティストによる武道館やアリーナクラスでの大規模ワンマンライブが次々に開催された2025年。そのかつてなかった現象は、多数のラッパーが集結し、記録的な動員を更新している音楽フェスティバルにとどまらず、それぞれのアーティストが形成するファンダムの広がりを通じて拡大を続ける日本のヒップホップシーンの厚みと多様性を物語っている。アルバム『Dark Hero』でDJ PMXの名曲「Miss Luxury」(2008年)を見事に甦らせたYZERRは、Central Cee、フューチャーをヘッドライナーに、世界で活躍する第一線のラッパー/アーティストを多数迎えた『FORCE Festival 2025』を開催。Awichはウータン・クランのRZA全面プロデュースのもと、A$AP Ferg、ルーペ・フィアスコら、米国の人気ラッパーを多数フィーチャーしたアルバム『Okinawan Wuman』を発表。シーンをけん引してきた2人のパイオニアは、日本のヒップホップシーンのグローバル化を推し進めると共に、その独自性を世界に向けて発信する役割を自覚的に担い、未来への礎を築きつつある。