

音楽を通じて、TKが目にした光景を追体験するような感覚が広がる5作目のアルバム。前作『彩脳』から約5年ぶりとなる本作のジャケットに映るのは、TKがアイスランドで撮影した風景。その厳しさと美しさに触れたことで、世界の真理を追求するTKの視野はますます広がった。「orbit」では地球の軌道に心を重ね、「musique」では音楽の神秘に触れ、「Whose World? Whose Blue?」では命が軋(きし)む音を聴く。子ども向け番組のために制作した「クジャクジャノマアムアイア」では、愛を独自の視点で捉えることで、新たな表現の領域へと踏み込んだ。ゲストボーカルとして稲葉浩志、suis from ヨルシカが参加した他、「Microwaver」にはケンモチヒデフミがプログラミングで参加し、ユニークな化学反応を見せている。薄氷の上にたたずむような緊張が作品全体を覆っているが、最後は“一時的な霧”を意味するインストゥルメンタル曲「ephemeral mist」にそっと包まれ、静かに幕を閉じる。