16世紀前半から17世紀中頃まで続いたバロック時代を象徴する作品「四季(The Four Seasons)」を作曲したイタリア出身の作曲家、アントニオ・ヴィヴァルディ。この作品を構成する四つの曲はそれぞれが季節を表現し、季節にちなんだタイトルが付けられている。ソロ・ヴァイオリンとオーケストラのために作曲された各曲は、テンポの早い始まりと終わりのムーブメントが、スローテンポなミドル・ムーブメントを挟む形で構成されている。ヴィヴァルディが用いた大胆な音のコントラストと感情的なアプローチは当時にしてはかなり革新的手法であった。今作でヴィヴァルディの楽曲に対するユニークなアプローチを引き継いだ演奏を披露しているのは、オランダ出身のヴァイオリニスト、ジャニーヌ・ヤンセン。モダンな楽器を使用しつつも、オーケストラの各パートを1名のみに限定するという大胆な発想を試みている。その結果、ドラマチックかつ繊細で、何とも言えない優雅さと力強さがみなぎる演奏を実現している。
- プラシド・ドミンゴ
- フリードリヒ・グルダ, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 & クラウディオ・アバド
- ザ・シックスティーン & ハリー・クリストファーズ
- イェネ・ヤンドー & 西崎たか子
- ニコラウス・アーノンクール, アルノルト・シェーンベルク合唱団 & ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
- イディル・ビレット
- ロンドン交響楽団 & アンドレ・プレヴィン