Trisense

Trisense

ジャズやクラシック、ポップなど、さまざまなジャンルで活躍するトロンボーン奏者/作曲家、中川英二郎が全編オリジナル曲で挑んだ2014年の作品。録音メンバーは、林正樹(P)、箭島裕治(B)、岩瀬立飛(Dr)というベテランのセッションミュージシャンを迎えたカルテットを中心に、楽曲によってEugene Pao(G)が参加している。アルバムは、林正樹の美しいピアノから牧歌的なサウンドスケープが広がる「Heaven’s Kitchen」でスタート。箭島裕治のエレクトリックベースがうなるクールファンク「Boot City」、ミディアムテンポから軽快なラテンへとリズムが変化していく構成が新鮮な「Coastline」、モダンなバラード「Next Page」など、多彩な楽曲が並ぶ。中でも注目は、後に“トロンボーン四重奏版”となってSLIDE MONSTERSでも演奏される3部構成の「Trisense」だ。クラシックとジャズのエッセンスが融合したサウンドで、ソロとアンサンブルのパートが次々と展開していく15分を超える大作だが、各メンバーが卓越したテクニックと音楽センスでドラマチックな楽曲に仕上げている。16歳でジャズ界にデビュー、海外のトップミュージシャンとの共演、そしてさまざまなジャンルで経験を重ねた中川英二郎が満を辞して作り上げた意欲作といえるだろう。

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