1959年にリリース。これまでなかった先進的なリズム概念を取り入れ、Billboard Pop Album Chartsで最高2位にランクインされた。アルバムで最も有名な楽曲は、シングルヒットにもなった"Take Five"で、バンドのメンバーであるアルトサックス奏者ポール·デスモンドの楽曲。アルバム「Time Out」におけるリズムのアイデアは、西洋クラシック音楽からインド、中東など、バンドが多くの地域でツアーを行ったことによって得られおり、オープニングを飾る"Blue Rondo À la Turk"は、バルカン半島とトルコの音楽から影響を受けたサウンドの中に、ベースのユージン·ライトとドラムのJoe Morelloが、卓越したスイング感が盛り込まれている。ブルーベックのピアノは、ブルースやストンプ、ブギウギなど、初期のジャズピアノのスタイルを継承、デスモンドの叙情的で美しいアルトサックスは、ウェストコーストジャズの柔らかい音色とリラックスした雰囲気を代表する演奏となった。アルバムには、他にも"Three to Get Ready"や"Kathy's Waltz"など、洗練されたリズムコンセプトによる楽曲で構成。作曲家でピアニストのSteve Raceによるオリジナル盤「Time Out」のライナーノーツに書かれているデイヴ·ブルーベック·カルテットによるリズムのアイデアに対する賞賛は、1959年に起こった全てのジャズにおける革新的な出来事の中では、少し過剰とも思える内容となっているが、ブルーベック自身は、それをことさら、高尚に主張することは無かった。
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