Skeleton Tree

Skeleton Tree

高い評価をもって受け入れられた前作「Push the Sky Away」の3年後にリリースされた通算16枚目のアルバム。制作期間中、フロントマンのニック・ケイヴが愛息を事故で亡くしてしまう痛ましい出来事により、愛する人間を失ったことへの心の変化や崩壊などをテーマにした悲痛な作品となった。プロダクションも前作以上にミニマルなものになり、The Bad Seedsの身上でもあるハードなアンサンブルは鳴りを潜め、ドローンや不協和音、無調性を取り入れた、もはや現代音楽的ともいえる荘厳なアンビエンスにケイヴの歌声と語りが響き渡る。これまで通りDirty Threeのメンバーとしても活動するウォレン・エリスを相棒に、さざ波のように広がるケイヴの声と、悲しみを乗り越えて生き続ける力強さが静かに胸を打つ。