イツァーク・パールマンとマルタ・アルゲリッチの共演による、歴史的ともいえる初めてのスタジオ録音。巨匠同士の演奏を想定して作曲されたロマンあふれる名作、シューマンの「バイオリン・ソナタ第1番」で幕を開けるなど、作品の選曲もすばらしい。円熟した2人の演奏家が、バッハやドイツ・ロマン派の深く重厚な世界に真正面から向かい合い、真摯に表現するさまは見事としか言いようがない。これぞクラシック音楽。