最新リリース
![](/assets/artwork/1x1.gif)
- 2024年4月12日
- 57曲
- 「シンドラーのリスト」オリジナル・サウンドトラック · 1993年
- ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 Op. 61 · 1981年
- The Dvorák Album · 2004年
- Memoirs of a Geisha (Original Motion Picture Soundtrack) · 2005年
- ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 Op. 61 · 1981年
- Cinema Serenade · 1966年
- サン=サ-ンス&ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲集 · 1981年
- サン=サ-ンス&ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲集 · 1983年
- Paganini: 24 Caprices · 1972年
- Mendelssohn: Piano Trios, Op. 49 & Op. 66 · 2010年
必聴アルバム
- ベートーヴェンの多くの楽曲が音楽の歴史を変える革新性を持っている。1806年に初演されたベートーヴェン唯一のバイオリン協奏曲であるOp.61も同じく、“バイオリン協奏曲”という形式に対する認識とスケールを大きく変革する作品だった。第1楽章の約25分間という演奏時間は、モーツァルトのほとんどのバイオリンコンチェルトの全楽章がすっぽり収まる長さだ。もちろん、ポイントは曲の長さだけではない。この作品は協奏曲でありながら交響曲的な壮大さを持ち、作品全体で重厚感のある音楽的メッセージを発している。おそらくこれはロマン派の作曲家による最初の偉大なバイオリン協奏曲といえるもので、この歴史的名作の真価は、1981年にレコーディングされてグラモフォン・アワードを受賞したイツァーク・パールマンのバイオリンとカルロ・マリア・ジュリーニの指揮による本作からも余すところなく伝わってくる。パールマンは彼らしいスタイルと優れたセンスによって情感にあふれたドラマティックな演奏を披露し、ジュリーニも絶妙なパートナーぶりを発揮している。これこそ一流のパフォーマンスだ。
アーティストプレイリスト
- バイオリンの音の見本とも言われる美しい音色を持つバイオリニスト、パールマン。傑出した録音が多い。
シングル&EP
- 1990年
参加作品
イツァーク・パールマンについて
1958年、13歳のイツァーク・パールマンは「The Ed Sullivan Show」でメンデルスゾーンのホ短調の協奏曲のフィナーレを演奏し、センセーションを巻き起こした。驚くべきことに、この時、演奏中に見せる神々しく満ち足りた表情、ボウイングのゆったりとした腕の動作、その際にさりげなく立てられる小指、いとも簡単に正確な音を出しているように見える左手の指の動き、温かく魅力的な解釈、そして魂のこもった華やかで豊かな響きといった、彼ならではの特徴的な演奏スタイルは、すでに出来上がっていた。1945年、テルアビブに生まれたパールマンは、4歳の時にポリオを患った。彼がいつも座って演奏するのはそのためだ。しかしパールマンはその逆境を、バイオリニストになる夢をかなえるべく日々練習に熱中することで乗り越えたのだ。テルアビブでレッスンを受けたRivka Goldgartや、1958年からニューヨークのジュリアード音楽院で師事したIvan GalamianとDorothy DeLayといった師匠たちは、パールマンの非凡な才能を大切に育て、1963年にカーネギー・ホールに出演した時の彼は、すでに世界トップレベルの演奏力を獲得していた。また、その生まれ持ったカリスマ性と“なせば成る”という姿勢が1960年代の時勢にフィットしたこともあり、パールマンは、ピアニスト兼指揮者のダニエル・バレンボイムやウラディーミル・アシュケナージ、バイオリニスト兼ビオラ奏者のピンカス・ズーカーマン、チェリストのジャクリーヌ・デュ・プレといった高名な演奏家たちと共演するポジションを無理なく手に入れた。パールマンの協奏曲と室内楽のディスコグラフィは、バッハ、ベートーヴェンからショスタコーヴィチ、ベルクまで、彼のレパートリーの並外れた幅広さを反映するものとなっている。しかし彼の最も偉大な才能は、より軽やかな楽曲を演奏するときに発揮される。パールマンは、クライスラーにささげた三つのアルバムや、人気作『Encores』などを聴けば分かる通り、親しみやすい小品に豊かな香りと黄金の輝きを与える特別な能力を備えているのだ。
- 出身地
- Tel Aviv, Israel
- 生年月日
- 1945年8月31日
- ジャンル
- クラシック