1950年代前半、プレスティッジレコードと契約したソニー・ロリンズは1956年6月22日、ワンホーンのカルテットでこのアルバムを録音。タイトルにふさわしい充実の内容となった。後に代名詞となるカリプソのリズムを取り入れた名曲"St. Thomas"、ドイツの作曲家クルト・ワイルのスウィンギーなカバー"Moritat (Mack the Knife)"など、彼の特徴である豪快な音色と歌心あふれるアドリブが結実。また、共演のトミー・フラナガンとダグ・ワトキンスによる的確なサポートや、マイナーブルース"Blue 7"におけるマックス・ローチのメロディアスで変幻自在なドラムなど、"モダンジャズの教科書"ともいえるすぐれた演奏が満載。彼のキャリアを代表する一枚であると同時に、モダンジャズ史に永遠に輝き続ける傑作。
その他のバージョン
- 1962年
おすすめコンテンツ
- アート・ブレイキー