Mozart – Sinigaglia

100人以上が属するオーケストラで、そのすべての奏者がソリストであることはほとんどない。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が優れているのは、演奏者個々の優秀さに加えて、一体となってアンサンブルしようとする主体的な姿勢ともいえる。このアルバムでの刺激的で感動的な録音は、ベルリン・フィルのコンサートマスター、ノア・ベンディックス=バルグリーの力量を披露する絶好の機会の幕開けとなるだろう。 ノースカロライナ州出身のベンディックス=バルグリーは、2014年にフィルハーモニー管弦楽団に入団し、以来ソリストとして数回共演している。モーツァルトの若々しい『ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207』における彼の生き生きとした音色と叙情的なフレージングは、数え切れないほどの美しく精巧なオーケストラの装飾で引き立てられ、レオーネ・シニガーリャ(1868-1944年)による二つの感動的な作品の土台を整える。そして、ベンディックス=バルグリーは、イタリアの作曲家で登山家による『Romanza A Major Op.29』で穏やかな郷愁を伝えた後、作曲家の足音が響いてくるような『Rapsodia Piemontese Op.26』を鮮やかに奏でる。

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