Gjallarhorn

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デビュー間もなく期待の新人の枠を飛び越え、一気に J-ROCK の顔役となった 9mm Prabellum Bullet 。インディー・レーベル ”残響レコード” からリリースされた彼らのインディーズ1作目が本作だ。自主制作CD-R「Talking Machine EP」からの3曲に新曲を加えた全7曲の本作は、以降の作品と比較してボーカルの音量が低く、全楽器が1つの音塊となったかのようなコンプレッション・サウンドがバンドの初期衝動と ”バンド演奏することの喜び” を強く感じさせる。しかしながら過渡期的作品の枠には収まらないのが本作の最大の魅力で、2ndアルバム「VAMPIRE」以降に強調される歌謡曲的メロディが控えめゆえに、 Bloc Party や At The Drive-in といった英米バンドと共振するポストパンク meets メタルな彼らの斬新な音楽性にフォーカスが定まった1つの完成型とも言える。本作と次作「Phantomime」の後にメジャー・デビューを果たし、一瞬にしてジャパニーズ・ロック・シーンに風穴を開けた彼らの最初の咆哮がここに詰まっている。

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