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1980年代後半から自らイベントを主催するなど、日本のヒップホップシーン黎明(れいめい)期から精力的に活動してきたラッパーのECDが、1992年に発表したファーストアルバム。日本初のクラブミュージック専門レーベルとして、高木完や藤原ヒロシらが設立したMAJOR FORCEからリリースされた。ヒップホップへのピュアな思いと当時の日本のシーンの情景を歌った"HIP HOP GAME"、ユニークなトピックとキャッチーなフックが印象的な"漫画で爆笑だぁ!"など、サンプリングを多用した1990年初頭のマナーによるサウンドプロダクション、そしてプリミティブな初期衝動を投影させたラップ表現と、この時期のヒップホップならではの魅力が詰まっている。徹頭徹尾日本語にこだわるというスタイルを確立した点においても、彼がシーンに貢献したその大きさは計り知れない。