Canon

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本作は、いわば“ファンと共に作り上げた”作品であり、その結果、村治佳織が持つ多彩な魅力を伝えるものとなっている。1993年にファーストアルバム『エスプレッシーヴォ』をリリースして以来、卓越した技術と豊かな表現力、そしてリスナーを引き付けるカリスマ性で日本のクラシックギター界をけん引してきた村治は、2023年にデビュー30周年を迎えた。これを記念してリリースされた本作に収録されたのは、ファン投票で選ばれた人気曲だ。バッハ、ラヴェルの名曲から、初期の村治の代名詞的な曲であったスタンリー・マイヤーズの「カヴァティーナ」をはじめ、坂本 龍一、エンニオ・モリコーネなどによる映画音楽、さらにはロック界の名ギタリスト、エリック・クラプトンによる「ティアーズ・イン・ヘヴン」まで、セレクトされた曲の幅広さは、そのまま彼女のレパートリーの多様性を表している。また、弟の村治奏一との二重奏による2曲の新録音であるシューベルトの「歌曲集《白鳥の歌》 D. 957: 第4曲 セレナーデ」とアストル・ピアソラの「リベルタンゴ」では、姉弟デュオならではのぴったりと息の合った演奏を楽しめる。特に後者におけるスリリングなパフォーマンスは特筆に値する。

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