全英アルバムチャート1位、全米アルバムチャート2位を獲得した通算8枚目となるヒットアルバム。オープニングのタイトル曲から顕著なように、ギタープレイヤーのジョン・フルシアンテのメロディックな素養が全面開花、美しいコーラスハーモニーやストリングスなど、彼らのポップバンドとしての可能性を大きく拡張している。バッキング、ソロ共にスペーシーな浮遊感を漂わせながら、絶妙なフレージングを披露するジョン・フルシアンテをはじめとする名うてのプレイヤーぞろいのバンドだけに、パンクファンク色が薄まっても、プレイヤビリティの高さを印象付けてくれるのが本作の肝。前作「Californication」のヒットからのプレッシャーを微塵も感じさせることなく、フレッシュなアイデアが至る所に詰め込まれている。