その後のニュークラシックソウルからネオソウルムーブメントの発火点となったディアンジェロの登場とその音楽性は実に衝撃的だった。それを象徴するのがア・トライブ・コールド・クエストのアリ・シャヒード・モハマッドとのプロデュースによる表題曲。トラックに歌を乗せただけの、いわゆるヒップホップR&Bとは一線を画す独自のループ感を持ったスモーキーなサウンドやブルース調のつぶやくような語り口、マービン・ゲイ的な多重コーラスを駆使したサウンドは、1990年代当時ヒップホップ解釈による"ニューソウル"を強く印象付けた。ラファエル・サディークが手掛けたスロウジャム"Lady"を筆頭にレイドバックした楽曲が並ぶが、唱法も含めてプリンスからの音楽的影響がうかがえるのも興味深い。
その他のバージョン
ディアンジェロのその他の作品
- 2014年