Answer to Remember II

Answer to Remember II

ジャズをベースに、あらゆるジャンルを縦横無尽に飛び回る鬼才ドラマー、石若駿が率いる音楽プロジェクト、Answer to Rememberによる約4年半ぶりのセカンドアルバム。今作は海外でも高い評価を獲得した前作から引き続き参加している海堀弘太(P/Key)、マーティ・ホロベック(B)、佐瀬悠輔(Tp)に加えて、MELRAW(アルトサックス/G)、若井優也(P/Key)、中島朱葉(アルトサックス)、馬場智章(テナーサックス)ら、多彩なメンバーが参加。楽曲ごとにゲストをフィーチャーする構成になっている。パワフルなドラムと2本のアルトサックスがはじける、2023年にシングルリリースされた「ATR Theme」で幕を開けると、「札幌沖縄」ではスピード感あふれるリズムにホーン奏者が激しいソロを繰り広げる。総勢10名のミュージシャンがセッションした「SEYA」は、ジャズの即興演奏が作り出す緊張感が楽しめる楽曲だ。クールなラップが心地よい「KIMOCHIS (feat. Jua)」や「Blue Jeans (feat. Mahiru Coda)」、幻想的なボーカルが美しいスペイシーな「KWBR Kuwabara (feat. ermhoi)」など、個性あふれるラッパーやボーカリストをフィーチャーしたポップな楽曲もあり、それらが石若によるサウンドメイクによって見事に融合している。また「NEW POWER」には、日本ジャズ界の重鎮として知られるサックス奏者、峰 厚介と林栄一が参加。「Bim Bottle Circle」では、ファラオ・サンダースの息子でサックス奏者として注目を集めるトモキ・サンダースと共演するなど、話題性も豊富だ。楽曲ごとに異なる色彩を放ちながら、アルバム全体を通して完璧な統一感を保つ、音楽家/プロデューサー、石若駿の才能が発揮された作品といえるだろう。

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