アメリカのクラシック音楽は、深南部のスピリチュアルやジャズ、ナチス・ドイツから逃れたユダヤ人作曲家たちがアメリカに持ち込んだヨーロッパの影響など、さまざまなスタイルが反映され、常に魅力的である。このアルバムでは、バイオリン奏者のダニエル・ホープがジャズの名ピアニスト、Marcus Robertsらクラシックとジャズのミュージシャンを招き、アメリカならではの音楽を彼らとともに探究する。ガーシュインの新たな編曲や、バーンスタインの名曲に新風を吹き込む『West Side Story Suite』、アーロン・コープランドが真心を込めて描くアパラチアの牧歌、さらにクルト・ワイルの魅惑的なキャバレー音楽など、盛りだくさんの内容が楽しめる。また、アルバムの核となるFlorence Priceの「Adoration」では、ソロバイオリンと弦楽オーケストラのためのバージョンで演奏され、最近まで不当に軽視されていた作曲者の才能にあらためて光を当てている。
- 2024年
- 2020年
- クリスチャン=ピエール・ラ・マルカ
- ラファエラ・グロメス
- Adrien La Marca & ダナエ・デルケン
- フィリップ・ジャルスキー & ティボー・ガルシア
- ヴァネッサ・ワーグナー