Dance!

Dance!

世界各地にはさまざまな文化が存在し、それらの文化の多くは固有の踊りや舞曲を持っている。そして、クラシック音楽の作曲家たちは、古くからそのような舞曲のエッセンスを取り入れ、芸術音楽へと昇華させてきた。当代きってのヴァイオリニストの一人であるダニエル・ホープは、本作のために14世紀から現代に至る間のクラシック及びその周辺のジャンルの舞曲をセレクトし、チューリッヒ室内管弦楽団や、そのメンバーによる小編成のアンサンブルと共に奏でている。それぞれの楽曲には、ホープのコラボレーターであるポール・ベートマンによる新鮮なアレンジが施され、例えばブラームスの『ハンガリー舞曲集 WoO 1』のあまりにも有名な第5番の編曲は、民族舞曲の色合いが非常に強い。また、多彩なプログラムの中には、オーセンティックなクラシックとは一味違うガルデルやピアソラによるタンゴの名曲や、エリントンのマスターピース「スウィングしなけりゃ意味ないさ」なども含まれている。聴く喜びのみならず、踊る喜びも感じさせてくれる快作。